1人暮らしがしたくなり東京の賃貸物件を探した

東京で社会人3年目を迎えたとき、どうしても1人暮らしをしてみたくなった。

そこで会社から通いやすい中央線や井の頭線沿いに、ワンルームの賃貸アパートかマンションを探してみた。

最初に訪れた不動産屋では、東京の小金井駅から徒歩10分ほどのアパートを紹介された。

そこは予算はぴったりだったが、2Kで広いけれども築年数が古く、お風呂場の使い勝手が悪そうで、ここに住むくらいなら実家から出たくないと正直思った。

もう1件紹介された物件は、比較的綺麗だけれども駅から遠く、しかもかなり狭かった。




私を案内した不動産屋の担当者は、しきりに貴方のためを思ってこの物件をご紹介しているのです、と言う。

ものすごく気合の入った賃貸物件の紹介の仕方をして、1つ物件を見せるたびに、どうですか、どうですかと私の顔色を伺う。

どうですかと言われても、予算が足りないのか、おススメですと言われるわりには物件が臭かったり狭かったり、ちっとも良いと思わなかったので、わざわざ答えるのが面倒だった。

どうしようかな、考えておきますと適当に相槌を打ったが、疲れた。




帰り道に実家の近くのデパートにふらっと立ち寄ると、そのデパートが提携している東京の不動産屋が建設した、新築の賃貸マンションを見つけた。

値段は予算より高かったが、素敵だったので見てみたいと思い、その日の夕方のうちに見学した。

新築の匂いがする、文句のつけどころが無い綺麗なマンションで、こんなところに住めたらいいなと思った。

憧れの1人暮らしには、やっぱり素敵なマンションがいい。

あんまり期待に胸膨らんだので、1ヵ月後、結局私はその賃貸マンションに住むことになった。

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